遺留分侵害額請求
業務で遺留分侵害額請求に関わるので、改めて改正相続法を勉強しています。
もちろん、自筆証書遺言の要式緩和や遺言執行者の権限については解説本に目を通していたのですが、「遺留分が侵害された」と言って請求する事案に当たることはあまり考えておらず、遺留分そのものの規定に変更はないわけなので、細かいところは正直手が回っていませんでした。
で、ただ今役に立ってくれている書籍が「Q&Aでマスターする 相続法改正と司法書士実務 重要条文ポイント解説162問」です。旧規定と比較しながら、法制審議会での議論にも触れながら、改正法の趣旨を説明してくれていて、納得しながら読み進めることができます。
この立派な書籍は、東京司法書士会内の民法改正対策委員会という部署で作成されているようで、同業者ながら、凄いな、さすが東京だなと感心してしまいました。じっくり時間をかけて注力しないと、このような綿密な内容を構成することは困難だと思いました。あれやこれや、と手を出しながら中途半端に終わっている我が身を振り返り、赤面の思いです。執筆者は、司法書士登録10年前後の方が中心。ロートルは、お若い方々に導いていってもらうのが良さそうです。