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師走、再び

 また12月1日がやって来ました。前回の師走が、ついこの前のような気がします。

 表現したいことがあってもそれを示す言葉を思い出せなかったり、あまりに月日の経過が早く感じたり、ちょっと頭の働き具合に懸念を感じるこの頃です・・・

 「人生会議」をPRする厚労省のポスターが回収されたそうです。表現がふざけている、と感じた患者団体からの抗議に対応したようです。

 リーガルサポートの事業で「判断能力が不十分な人の医療行為の同意」に関して検討したことがあります(https://www.legal-support.or.jp/akamon_regal_support/static/page/main/pdf/act/index_pdf10_02.pdf )。その際の結論の一つは、できれば、自分自身で医療についての希望を述べられないときに備えて、「万が一のとき」のことを家族らと話し合っておき、さらには書面など記録に残しておくのがよい、というものです。

 その考え方に沿えば、「人生会議」という提案はとても納得のいくものです。そして、小籔一豊さんの困惑と怒りが混じったような表情とコピーは、うまくその重要性を伝えているようには思いました。今、元気いっぱいで「死」とは無縁と感じている人には、笑いを含んだこうした手法は訴求力があるのではないでしょうか。

 ご自身があるいはご家族が、今わの際に直面している人も大勢いることと思います。その方々が、「万が一のときの話をしておけばよかったなぁ」と思っておられるなら、そんなこと考えたこともない、という人に訴えかけるPRは許されるように思うんですが、違いますかねぇ。

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