結果オーライ
ゆらゆらと 葉桜まぶし 昼下がり
これはちょっと前に詠んだ句です。記録のためにアップ!
判断能力が不十分な人が、周囲の支援者から、自分が置かれた状況などの情報を理解できるように知らせてもらいながら、自分自身のことについて自分で決定できるようにすることを「意思決定支援」と言います。権利擁護の世界では、しばらく前から頻繁に語られている言葉です。
介護付有料老人ホームに入所している高齢女性が、脚が弱くなってしばしば転倒するようになって、施設からは介護居室への移動を薦められていたのですが、従来の一般居室で暮らすことを希望していて、でも現実にはなかなか難しく介護居室で仮の暮らしを始めたところ、細っていた食欲が戻って顔もふっくらし、表情も柔和になって、拒絶反応があった介護居室へ正式に移動する決心がついた、ということがありました。
意思決定支援の考え方からすれば、ご本人が一般居室を希望しているのですから、その実現のために努力すべきで、介護居室を結局受け入れたという「結果オーライ」は褒められないということになるのかも知れませんが、体験してみないとその良さが分からないということは、判断能力の有無にかかわらずあることだと思っています。
試行と推奨の差って、難しいですね。