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入院時の保証人

 これまで何度も経験してきたことですが、任意後見を受任している方が入院すると、必ず「保証人」問題に直面します。

 任意後見の相談は、たいてい、身近に頼れる親族がいない方です。物理的に存在しないか、存在しても精神的に「頼りたくない」「頼れない」関係か、は別にして。だからこそ、相談の初めから、何度も「施設入所や入院の時の保証人にはなれないんです」ということは、説明しています。

 もちろん、任意後見契約やそれに付随して結ぶ他の契約が、保証人に期待される役割(判断能力低下時の法律行為や、死亡時の事務)を部分的に代替してくれること、債務の連帯保証については保証金を預けるなどすることで、こちらも替えられることがほとんどであること、を併せて説明して、理解してもらいます。が、現実問題としては、その時の説明を、数年経ってもちゃんと覚えていてくれることはあまりありません。

 入院時は、それでなくても心細いもの。病院から、当然のように「保証人を立ててください」と言われているのに、「保証人にはなれないんですよ」と答えるのはかなりしんどいものがあります。そんな場面で、「前にも説明してますけど・・・」ともなかなか言えません。

 ただ、このしんどさは最初の入院の時だけです。その際に、わたしが、保証人にはならなけれど、様々な手続きを行って、色々な手配をきちんとすれば、ご本人も安心されるし、次回の入院では気づまりを感じることはありません。

 高齢になれば入院はつきものです。そして、親族がないことを実感する場面でもあります。だからこそ、この人を頼んでおいてよかった、と思ってもらえる、一つの機会でもあるのです。

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