「その女アレックス」読了
年末恒例の「このミステリーがすごい」ほか、4冠とか6冠とか言われている「その女アレックス」を読みました。
そんな暇があったんかい!と、どこかからツッコミを入れられそうですが、うっかり読み始めると、面白いミステリーを止められるはずがありません。
ネタバレはしませんが、評価は肯けるものでした。犯人は分かっているから、謎解きではないのですが、終盤になると、前半の伏線を探すのにページを繰ってしました。登場人物の魅力、とかではなく、ストーリー立ての勝利でしょうか。わたしにとっては新鮮でした。
読み初めは、訳文がわたしには合わないなー、と思ったのですが、読んでいるうちに慣れました。そう言えば、少し前に池波正太郎を初めて読んだ時も、「この文体、嫌い」と思いましたが、そのうち慣れましたっけ。「剣客商売」シリーズです。読んでるうちに、登場人物の口調が聞こえてきそうな気がしました。
年末年始、読むべき資料や業界本は山積みですが、心を飛翔させてくれる娯楽本漬けになってしまいそうですねぇ。