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2014年8月

遺言執行者として証券会社と取引

 遺言執行の経験はいくつかあって、不動産売却などもしていますが、先日、初めて証券会社との取引を行いました。

 遺言者が証券会社に口座を持っていたのですが、かねてより薄々感じていた通り、銀行預金の取扱いとは違っていました。

 銀行預金の場合は、遺言執行者としていきなり解約して、現金にしたり執行者名義の口座に振り込んだりできます。一方、証券会社の場合は、一旦同じ証券会社に遺言執行者としての口座を開設せねばならず、そちらへ遺言者の財産を移管するのです。そうしなければ、株式などの売却ができないそうです。

 最初聞いたときは、なんで?清算権限を持った執行者として売却させてよ、と思いましたが、不動産も死者名義のままでは売却できないのと同じだと言われて納得いたしました。ちなみに作った口座名は「故○○○遺言執行司法書士梶田美穂」というもの。「司法書士」を入れて職能を明らかにしておく意味は何なのか?遺言執行者に資格は必要ないのだけれど、あまりその点は追及しないことにしました。

 遺言執行者口座が開設されたら、同時に財産は移管されるようで、その後の取引は通常と同じこと。すなわち、電話で売却の指示ができるのです。手軽で良いのですが、でも、これが結構違和感があります。手続きが重たすぎるとしょっちゅう文句を言っているものの、普段は書面のやり取りで事務を明確化しているだけに、多額の財産の処分を電話で済ませるなんて、気持ちが落ち着きません。わたしが言ったことと、あなたが聞いたことは一致してる?大丈夫?

 おまけに、売却した代金全額を銀行の執行者名義口座に振り込んだ後、残高がゼロになった口座の閉鎖も、口頭でOKだそう。ふうむ、ホントかなぁ・・・

 取引明細は事後送付されるので、後から内容は確認できるのですが、それまでは何となくフワフワした思いを抱えることになりました。

 これが証券会社の通常の取引方法のようですから、それに従ったわけですが、もしも執行者側の要望としてもっと厳格な手続きによる売却をしたい場合は、その余地はあるのでしょうか?自助努力として、電話を録音しておくくらいしかできないのかな?窓口に行っても、別に書類を書くわけではなさそうだし。相場のある取引は迅速性が最優先されているということですね。勉強になりました。

 ところで、遺言執行者の善管注意義務として、どの程度相場に注意を払っておかなければならないのでしょうか。個人的には、原則、成行きでの売却で構わないと思っています。でも、そんなこと、どこにも書かれていません。きちんと理論武装したいものです。

靴の一生

 世間の皆さんは、靴がどのような状態になったら捨てるのでしょう?使用中に、言い換えれば履いている最中に、靴が崩壊した経験を持つ人はどれくらいいますか?

 わたしは今日、今年二度目の、履いてる最中の靴のご臨終となりました。

 春に、ゴルフ中に突然足が重たくなったな、と思ったら、靴底がペロンと半分外れていました。フロントで貸靴を借りてプレー続行しましたが。今日は、事務所でふと足元を見ると黒いものがパラパラ落ちているので、何かと思うと、ゴムの靴底が少しずつ千切れていました。

 前にも、お気に入りのブーツを履いて出かけたら、歩を進めるたびに底が壊れていったことを書きましたが、テニス中にテニスシューズの底がモロモロと崩れてきたこともありますし、何だか人よりも、靴が死ぬまでこき使っているような気がしてなりません。

 物を最後まで使うという意味ではいけないことではないでしょうが、発覚の時と場所によっては、とっても困った事態になるかも知れず、靴底には要注意!を外出時の点検事項としたいと思います。

 マジで、山靴が歩いているときに崩壊し始めたら、命に係わるかも知れません。

いばりんぼ

 「スタンリーのお弁当箱」というインド映画を観ています。いばりんぼでいじわるで自分勝手な教師が出てきて、腹が立ってしょうがありません。卑しくて惨めな人間です。どこかで子供たちにしてやられるのを期待していますが・・・

 風がかなり強くなってきました。近畿地方にこんなに台風が近づいたのは久しぶりのような気がします。

 さて、いばりんぼの教師は、まっすぐな子供たちに気づかされて学校を出て行きました。ユーモアもあって佳作ですが、二度観してこそ味わえる映画だと思いました。全ては最後に明かされます。

後見人のバトル

 成年後見人として、色んなところで、特に金融機関とは大きいのから小さいのまでバトルを繰り返しているのは、先日書いた通りですが、先輩同業者は携帯電話会社と闘っているとのこと。

 被後見人が携帯電話を持ちたいそうで、その手続きなのですが、過剰な情報の要求に辟易としているそうです。電気通信事業法第6条「電気通信事業者は、電気通信役務の提供について、不当な差別的取扱いをしてはならない。」に抵触してないのでしょうかね?

 先輩にはとことん闘っていただきたいと、エールを送りました。でもこういう闘いって、自分がやるとなると結構しんどいんですよね~ でも闘わないと改善されないし、ってわけで他力本願しながら、自分もたまには頑張るということです。

 ところで、前回の記事に「メガバンクM」と書きましたが、もちろんお気づきですよね?メガバンクのイニシャルは全部「M」だってこと。いや、「み」と絞り込んでも、絞り込んだことになりませんね。

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