« 2013年10月 | トップページ | 2014年1月 »

2013年12月

巳年の終わりに

 任意後見についての原稿を書くために、先輩同業者とミーティング。どんな場合に、任意後見が役に立つのかという話になりました。

 財産の使い方や晩年の過ごし方などに、一般的な「高い質の生活」の範疇に収まらない独自の意向がある場合に、それはなかなか法定後見制度では実現しにくいので、そんな意向を持った人に任意後見は使い出がある、という話になりました。

 例えば、中小企業の経営者であり大株主である人が、自身が健在な間は会社を取り仕切って、いつか認知症になったときには、任意後見人に株主権を行使させ心に決めた後継者を代表者にすることが、任意後見契約で十分に受任者にそうした意向を伝えておけば実現できるのではというものです。

 法定後見において、どの程度、本人が事前に留めていた意思を後見人が実行できるのか、その範囲には、任意後見とどれくらい差があるのか、今はまだよく分かりませんが、その特性から考えるに任意後見の方が本人の事前の意思を尊重できる量は多くなるのでしょうか。

 巳年が終わって、疾風のように走る午年がやって来ます。今年もお世話になりました。

業務と会務

 年の瀬もここまで押し詰まって、鼻セレブがどんどん消費されている!子供の頃は、学校が休めるという理由で風邪を引くのもまた一興だったけど、大人になったら、寝込んだしわ寄せは全部自分で引き受けなきゃならないので、何とか鼻風邪で踏みとどまろうと必死です。

 訪問頻度が契約書に明記されている任意後見契約の本人の訪問。前にも書きましたが、毎月一度は行かなければ債務不履行!になります。風邪気味の身としては遠慮すべきかとも思いましたが、手を洗ってマスクをしとけば許される、と決行しました。

 耳の聞こえがかなり悪くなっておられるので、聞こえやすい耳の側に座りますが、わたしもちょっとかすれ声で低音になっていて、なかなかこちらの言ってることが聞き取れない様子。「エキデン」は伝わるのに、「マラソン」は色んな高さで耳元で話してみても伝わらなくって、「マ行」が聞こえづらいのかな、などと、素人診断をしてしまいました。

 テレビ画面を一緒に見ながら途切れ途切れの会話をしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいます。「今日はこれで失礼しますね」と言うと「忙しいんやね、彼氏待ってるもんね」と、いつになくくだけた言葉が返ってきて、今日はとても上機嫌、という介護職員の話の通りだな、とほこっり気分で施設を後にしました。これで、今年の業務は終わりです。

 しかし、会務はまだ残っています。

 わたしの中では、請求書を発行できる、司法書士としての仕事は「業務」。業界団体のお役目でやんなきゃなんないことは「会務」と分別しています。こちらは、いくばくかの日当や手当、場合によっては講師料や原稿料の形で、経済的に報われることになりますが、費やした時間や負う責任に相応かといえば、決してそんなことはありません。多いんじゃなくって、少ないんですよ。モチベーションは他の所にあるからこそ、こうした会務もやっていられるわけですが・・・ 会務は業界全体の利益のためにあるわけで、その負担はできるだけ多くの業界人で分け合うのが本筋かと、年の瀬に物思いに耽るのでした。

自分を振り返る・・・

 実は年表を作り始めました。自分のです。って言うと、「自叙伝でも書くつもり?」と突っ込まれますが、いろんな記憶が不確かになって行くので、備忘録のようなものです。何年の何月に誰々とどこどこへ旅行に行った、とか。パスポートとか見ながらエクセルに記録していくと、結構面白いです。

 50年も生きてくると、出来事の前後関係が怪しくなっていたりするもので、新しい発見(?)すらあります。きっと老後のイイ楽しみになるはず。特に年の瀬は自分を振り返るのには良い時期かも。

 もちろん良いことばかり記録しているわけではなくって、悲しいこと寂しいこと辛いことも書き留めています。けれど、ただ事実を書き込むだけ。わたしの履歴書にしたいわけじゃなく、あくまでも年表なのです。

 将来わたしに成年後見制度が必要になったら、その時は後見人さんにも見てもらって、わたしの身上監護の参考にしてもらえれば。なんてね。

自分を見つめる・・・・

 ナンシー関を「ププ」「ハハ」と声を出しながら、毎晩読んでます。

 誰に対してのものだったか「自分を見つめるのはやめた方がいい」、っていう台詞。あー、わたしも言いたい!と思いました。でも、言えるはずありませんよね。歯に衣着せぬ物言いに胸が空きます。まだまだ、手元に無い文庫本があるようなので、見つける度に買うつもり。

 自分を客観的に見るってことは、偶にはしないとダメだと思ってるんですけど・・・

 お友達から貰った越前大野の上庄里芋。お薦めに従いおでんに入れてみたら、本当に美味しくってびっくり!!!おでん自体はちょっと味が薄かったな~という感じだったのに。初めて食べましたが、自慢の特産品なだけあります。ねっとり加減が半端ありません。料理をすると、段取りを考えるので頭が一杯になって、自分を見つめる余裕はなくって、丁度いいような。

師走の始まり

 今年もいよいよ押し詰まりました。年を取ると一年経つのが早いと言いながらも、今年のお正月のことは遠いことのようにも思えるし。どっちなの?と首を傾げたくなりますが、ともかくその時その時をできるだけ大切に過ごしたいものです。もちろん、無為な時間も、また必要だったりします。

 9月から何を食べたか記録する「ダイエットレコーディング」をしています。一ヶ月が経った頃からいい感じに服が緩くなってきたのに、効果が出たことに安心して、記録が遅れ遅れになってしまったら、あら不思議ほっぺたが再び丸くなってきました。毎食毎食こまめに記録してこその効果のようです。再度仕切り直して、記録してみましょう。宴会が続くと、なんて書いていいか分からなくなりそうだけど。 

 本棚を整理して、二度と読むとは思えない文庫本などは気持ちよく処分することにしたのですが、その時に「あら、わたしこの人の本こんなに持ってるんだ」と驚いたのが、今は亡きナンシー関。それをきっかけに手当たり次第に読み直していたら、先日知り合った学者さんもナンシー関好きと発覚。「評伝ナンシー関 心に一人のナンシーを」を推薦いただきました。なんかすごいタイミングで、ナンシー関ってすごいんだ!と認識した次第です。

« 2013年10月 | トップページ | 2014年1月 »