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高齢者向けの施設探し

 後見人としての大きな仕事の一つに「施設を探すこと」があります。ご本人の経済状態、必要な介護などで、探す範囲は大きく異なります。生活保護受給者のため、旧式(相部屋)の特別養護老人ホームしかダメな場合もあれば、資産・収支共に余裕があるので、介護付き有料老人ホームを探す場合もあります。

 わたしの経験で言えば、後者(すなわち沢山のお金を払う方の施設)の方が、前者よりも、不親切で色々と根掘り葉掘り聞くと面倒くさそうです。いえ、全てというわけではありませんが。

 施設はハードだけでは評価できず、どちらかと言えばソフト面が入所後の生活の良し悪しを左右すると思うのですが、それは「入って見なくちゃ分からない」ですから、ソフト面の質を窺い知る方法として、入所前に接する施設職員の言動全般を見ることは大切になってきます。

 契約内容について細かく尋ねたときに、何か面倒くさそうにされるとコンプライアンスを重視していない施設なのかな、ととても警戒してしまいます。恐らく、通常は家族などが折衝するのでしょうから、私たちのような専門職後見人の詰め方に、施設側が警戒しているとも言えるのでしょう。

 施設探しは本当に重労働です。自分の引っ越しよりも、しんどいことです。自分のことなら、見落とした点があったら我慢するだけのことですが、被後見人のことですから、あらゆる面から検討する努力をしなくては。

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