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残りの時間

 東京での会議が終わってから、久しぶりに大学時代のクラブ仲間と食事をしました。実家も大学も関西なのに、すっかり関東に拠点を移してしまった同窓生は多いですね。やはり東高西低の証なのでしょう。彼も、東京暮らしの方が長くなったと、妙な標準語でしみじみ語っていました。

 標高3000メートル前後の不自由な環境で寝食を共にし、危険も分かち合った仲。何年ぶりであったって、寛いだ気分で心を開いて話をすることができるのは、本当に有り難いことです。

 今年知命を迎える者同士、残りの人生をどんな風に生きるかという話になったとき、互いに片親をいささか早めに亡くしていて、自分自身の残った時間もそう長くないかもと思っていることが分かりました。別に病気が見つかったとか、そういう訳ではなく、人はいつか死ぬし誰もが平均寿命まで生きられる訳じゃないと実感しているということです。

 あと10年ほどを全速力で走り抜けるのか、スポイルされたと感じる自分を取り戻すことを優先するのか、結論に達することなく、バカな思い出話に移っていきましたが、こんなことを語り合えるのも青春の一時期を共有するからでしょう。本当に有り難いことです。

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