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2013年9月

残りの時間

 東京での会議が終わってから、久しぶりに大学時代のクラブ仲間と食事をしました。実家も大学も関西なのに、すっかり関東に拠点を移してしまった同窓生は多いですね。やはり東高西低の証なのでしょう。彼も、東京暮らしの方が長くなったと、妙な標準語でしみじみ語っていました。

 標高3000メートル前後の不自由な環境で寝食を共にし、危険も分かち合った仲。何年ぶりであったって、寛いだ気分で心を開いて話をすることができるのは、本当に有り難いことです。

 今年知命を迎える者同士、残りの人生をどんな風に生きるかという話になったとき、互いに片親をいささか早めに亡くしていて、自分自身の残った時間もそう長くないかもと思っていることが分かりました。別に病気が見つかったとか、そういう訳ではなく、人はいつか死ぬし誰もが平均寿命まで生きられる訳じゃないと実感しているということです。

 あと10年ほどを全速力で走り抜けるのか、スポイルされたと感じる自分を取り戻すことを優先するのか、結論に達することなく、バカな思い出話に移っていきましたが、こんなことを語り合えるのも青春の一時期を共有するからでしょう。本当に有り難いことです。

高齢者向けの施設探し

 後見人としての大きな仕事の一つに「施設を探すこと」があります。ご本人の経済状態、必要な介護などで、探す範囲は大きく異なります。生活保護受給者のため、旧式(相部屋)の特別養護老人ホームしかダメな場合もあれば、資産・収支共に余裕があるので、介護付き有料老人ホームを探す場合もあります。

 わたしの経験で言えば、後者(すなわち沢山のお金を払う方の施設)の方が、前者よりも、不親切で色々と根掘り葉掘り聞くと面倒くさそうです。いえ、全てというわけではありませんが。

 施設はハードだけでは評価できず、どちらかと言えばソフト面が入所後の生活の良し悪しを左右すると思うのですが、それは「入って見なくちゃ分からない」ですから、ソフト面の質を窺い知る方法として、入所前に接する施設職員の言動全般を見ることは大切になってきます。

 契約内容について細かく尋ねたときに、何か面倒くさそうにされるとコンプライアンスを重視していない施設なのかな、ととても警戒してしまいます。恐らく、通常は家族などが折衝するのでしょうから、私たちのような専門職後見人の詰め方に、施設側が警戒しているとも言えるのでしょう。

 施設探しは本当に重労働です。自分の引っ越しよりも、しんどいことです。自分のことなら、見落とした点があったら我慢するだけのことですが、被後見人のことですから、あらゆる面から検討する努力をしなくては。

市民後見人連絡会

 大阪市の市民後見人バンク登録者の方たちには、連絡会というのがあって、その総会と懇親会に参加してきました。

 「教え子」という表現は僭越になってしまいますが、講義や相談などで接してきた市民後見人の皆さんと、お酒を酌み交わしながらざっくばらんにお話しできて、とても楽しい一時でした。

 大阪市の市民後見人は「報酬を前提としない」というところに大きな特徴があります。その方針は果たして貫けるのか、事業の継続性の点で問題はないか、ということは度々、他から受ける質問です。身近で見ているわたしとしては、その点を見計らう一つの事象として、一度後見業務を経験した方が、もう一度引き受けても良いと考えられるかどうか、「もうコリゴリです」と思われるかどうか、があると思っており、その場でも何人もの方にお尋ねしました。

 結果としては、皆さん「もう一度機会があればやりたい」というお答えでした。もちろん、「もうコリゴリ」と思った方はそのような席へも来られないでしょうから、経験者全員が全員というわけではないと思います。が、大阪市のこの特徴は、決して無理のあることではないのだと確信しました。

 お話を聞いていて特に頭が下がったのは、多くの方が「後見人をすることで、自分が成長できた」「本当にわたしが後見人で良かったのか、ご本人のためになったのか、ということを自問自答する」「わたしが後見人を務められたのは、センターの職員や専門職の先生たちのおかげ」と口々に仰ったことです。なんて、謙虚な言葉なのだろうと思いませんか。

 職員も、私たち専門職も、きちんとフィーを得てその役割を果たしているのです。この市民後見人の皆さんは、何の義務もないのに、自ら大きな重責を無報酬で引き受けておられます。周りで活動支援する立場の皆が、それぞれ熱い思いを持っているのは確かですが、それでも、この市民後見人の真似はそう簡単にはできないと思います。本当に、この人たちがしていることはすごいことなのに、そんな自負よりも、被後見人のことを気遣い、謙虚に自らを振り返っておられます。

 お酒のせいもあるかも知れませんが、目が潤むのを感じて、急いで気を逸らさなくてはなりませんでした。こうした価値ある事業に深く関与する機会を得られて、本当に幸運だったと振り返って思っています。

 報酬付与を受けている市民後見人の方と接したことがないので、この報酬面でのスタイルの違いが、市民後見人の姿で差が生じるものかどうかは分かりません。全く変わらない可能性もあるし、多少違うかも知れないし、とても関心があります。

Ultrabookが来た!

 ノートパソコンの買替え期が来たので、久しぶりに大奮発して、レッツノートのUltrabookを発注しました。清水の舞台から飛び降りるような気持ちだったためか、嬉しすぎて周囲に触れ回っています。

 なのに、水を差すような出来事が発生!設定の初っ端にマシンに名前を付けますよね?「ウルトラブック」にしようと決めて、スペルを確認せずに「urtrabook」と入力したのです、トホホ。アールじゃなくってエルだったのね。長らく英語と疎遠になっている証ですね~修正方法があるのかどうかも分からないし、放置したまんまです。

 二つ目は、バッテリー駆動時間が、カタログ記載よりもずいぶん短い気がしてサポートセンターに問い合わせたら、そもそもカタログ記載の駆動時間はJTA基準(?)に即しているので現実の利用状況とは違い、従って駆動時間もカタログ記載とはかけ離れているものだと言われてしまったこと。エエッ、そんなものなの?何だかガッカリしたなぁ・・・

 windows8の使い方もまだ全然分からないけど、でもまぁ、Ultrabookと言う割には重たいですが持ち歩いて、元を取るべく、使いまくる意気込みです、今は。

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