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2013年3月

靴下重ね履き

 「冷え取り健康法」というものが、もう数年前に話題になったそうですが、わたしのところまで届いたのは昨年秋。どんなものかご存知ですか?数か月前にはタレントのベッキーもテレビ番組で絶賛していましたが。

 シルク製の五本指ソックスを履いて、その上に綿のソックス。そしてまたシルク、その上に綿・・・という感じで靴下を重ね履きして足を温める健康法です。

 この素材が大切だそうで、化繊混じりとかではだめだとか。シルクが汗(と毒素?)を吸って、綿が発散する、だったかな?皮膚に直接当たるのはシルクじゃないといけないようですよ。ともかく、詳細に正しく知りたい方はご自身で調べてみてくださいませ。

 ともかく身近でその効果を聞いたので、もともと冷え症でベッドに入っても足が冷たくて寝られないこともある者としては、早速買い求めてみました。すると、本当に足が暖かくて、ぐっすり眠れるのです。寝つきが良いだけでなく、眠りが深く良質な感じがします。

 そして、朝起きて靴下を脱ぐと、足指の間がサラサラで気持ちいいのです。

 わたしは寝るときにしか実行していませんが、本気モードの人は、靴を大きめのサイズに変えて、日中も靴下重ね履きをしているようですよ。

 体を芯から温めることで、どこがというわけでもなく何だか調子が悪いような人には効果抜群のようです。免疫力を高める!というやつでしょうか。

 靴下はこの冬、二回買い足しました。今は手元にサラピンもストックしています。場合によっては、人に言葉でお奨めするだけでなく現物で試してもらえるように。それくらい、この簡単で安価な健康法が気に入っています。

侍ジャパンお疲れ様

 先月初めにノロウィルスで吐き下し、しばらくは食欲もなくって頬が削げ気味だったのに、油断も隙もありゃしない!食べ癖が復活して、空腹が我慢できない堪え性なしになってしまいました。おかげで、顔もからだも湾曲してます。洋服を総入れ替えする財力はないんだから、ここで何とか踏みとどまらなければ。と、公然に自戒自戒

 先日も書いた後見監督人の「監督責任」。市民後見人の登用が広がれば、その監督もしっかりしなければ、との戒めの声をよく聞きます。

 もちろん、その通りです。

 でもでも、そんなに市民後見人のことを不安に思わなくても、と思うところもあります。

 親族後見人は、ただ親族であるというだけで後見人に選任されることがほとんどです。特別に、成年後見人の実務のための学習を事前に終了しているわけではありません。

 市民後見人は、選任される前に数十時間の研修を、それも系統だって受講します。一度聞いたからって習得できるわけでもないでしょうが、特に成年後見制度について基本的な考え方を知っていることはとても重要なことのはずです。

 また、親族後見人は、本人の財産と自分の財産との境界が曖昧になる土壌があります。そもそも同じ家計だったとか、いずれは相続によって自分の財産となるのだからとか、「他人のお金に手を付ける」という意識は希薄になりがちとも言えます。

 一方、市民後見人の場合には「他人のお金」であることは明白であり、そうした点で厳格性・潔癖性が求められることは、養成講座の中でも繰り返して徹底されています。

 ですから親族後見人と市民後見人を同列に解するのは妥当ではないな、と思っています。市民後見人が選任されるにあたって、その支援機関がしっかりと構築されていなくてはならないのは、市民後見人を監視することが目的なのではなく、一生懸命事務をしながらもそれが誤ってしまって結果的に本人に損害を与えるのを防止することと、市民後見人自身の活動上の不安な思いを解消することにあるのだと思います。

 もちろんそうした機能は、親族後見人にも、そして我々専門職後見人にも必要なわけですが。

 さて、侍ジャパンは残念でしたが、いいシーンもいくつもありましたね。初戦でスポーツバーというものを初めて体験し、なかなか楽しかったです。知らぬ者同士言葉を交わしたりして。明日以降のことを考えれば、鳥谷さすが!能見ドンマイ!という感じでしょうか。

重要判決

 成年後見が開始すると公職選挙法第11号1項1号に該当して選挙権がなくなってしまうのは、憲法違反である、とする判決が、3月14日に東京地裁でなされました。国の統治に参加する手段である選挙権は、民主主義の土台となるシステムであって、国民にとってとても基本的な権利です。我が大阪司法書士会の女性事務局員も「とても当たり前の判決と感じた」と感想を述べていました。ぜひ国には速やかに是正を行ってもらいたいものです。

 かつて、毎回必ず選挙に行くという知的障がいの方に、後見開始申立て前に、選挙権がはく奪されることを十分に説明ができておらず、冷や汗をかいたことがあります。結局はそのまま後見の申立てとなりましたが、ご本人は納得されているでしょうか?申し訳なく思います。

 そして同じ日、大阪地裁堺支部で、親族が後見人に選任されていたところ、本人の預金を横領して、それは監督人である弁護士が適切な監督事務を行わなかったため、として監督人の損害賠償責任を認める判決がありました。自分が使い込んだわけではないけれど、厳しく責任を問われたわけです。

 親族が後見人に選任されているケースで、司法書士や弁護士が監督人に選任されている場合は数多くありますが、「監督人をするよりも自分が後見人になった方がラク」という同業者らの意見はよく聞きます。慎重な親族から頻繁に相談が寄せられる、というのも一つの理由としてありますが、一般に、後見人である親族との接し方に神経を使うからなのでしょう。厳しく言い過ぎて疎まれても困るし、かと言って、言わなあかん時は言わなあかん・・・

 いい塩梅を見つけることは、何事においても大切ですし、また難しいことのようです

 ともかく、このような判例が相次いで出るということは、ある意味、成年後見制度が成熟の段階に入ってきたことを示すのかな?と思っています。

デコポンにはずれなし

 柑橘類が店先で目立つ季節です。父が紀州出身だったので、みかん系には恵まれて育ちました。(梅干しにもうるさいですけど・・・)

 でも、デコポンなんて昔はなかったよな、と思います。それもそのはず、1991年から「不知火」という品種中、一定の基準を満たしたものだけをデコポンと称して出荷するようになったんですって。あまりスマートな姿ではないデコポンですが、しっかりした甘みで皮も剥きやすく、知らず知らずのうちに手を伸ばしてしまいます。

 puっちゃん曰く「デコポンにはずれなし」です。安心して買えます。いちごなど、いくら匂いをくんくん嗅いでから買っても、食べてみたら全然味がしなかったなんてことは、誰にでも経験あるのでは?

 最寄りの地下鉄の駅を上がると、果物を乗せた軽トラが停まっていることがあります。段ボールに書かれた値段はかなりの低価格で、人だかりがしている時間帯も。二週続けてデコポンを買い求めてしまいました。格言通りはずれはなく、とても美味しかったです。

 日本の農業の将来が最近話題になっています。門外漢でよくわかりませんが、消費者としては、遠距離を移動してきた農産物よりも、近くで採れたものの方が美味しそうな気がしますし、工業製品にも言えることですが、日本人の細やかな心遣いに慣れてしまうと、外国製のものにはがっかりすることがあります。

 デコポンのような優秀なものを生産していれば大丈夫じゃないのかな?と素人としては思ってしまいます。

正解のない問題

 民事法研究会から「市民後見人養成講座全3巻」が発刊されました リーガルサポートが編集しています。本屋に並んでいるのか、まだ見に行ってないのですが、よろしれば手に取って見てください。これからますます全国に広まると思われる、市民後見人の養成講座に使ってもらおうと作りました。直球勝負のタイトルです。

 さて、その3巻に「課題演習」があり、市民後見人養成講座でグループワークのネタに使えるようにと10いくつかの事例と後見人の悩みが書かれていて、「あなたが後見人ならどのように考えますか」と問いかけで終わっています。

 本日、同業大先輩から「この課題演習の模範解答はないの?」と尋ねられました

 この書籍を市民後見人養成講座のテキストに採用してくれた市町村等には、「利用の手引き」というものを渡すことになっていて、そこには若干の考えるポイントみたいなものは記載されているのですが、模範解答はどこにもありません。

 本人の意思の尊重と、本人の身上に配慮すること、どちらも追求することの難しさを実感して、また人によって様々な考え方があることを知ることが、グループワークの目的ということなのです。もちろん、それぞれのケースが現実にあれば、後見人として何か一つの方針を立てることになりますが、その際には、細々とした具体的な事情や条件が積み上げられてその方針を導くわけで、そんなことまでテキストに書ききることが不可能であるということもあります。

 ということで、正解のない問題なのです。大先輩は、自分の抱える悩ましい事例に似た課題があったそうで、ご自身の考え方が正しいか知りたかったそう。そうしたことを検証するにも、人の意見を聞く、ということが大切になって来そうです。

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