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貸金庫の開扉

 業務の都合で、この春合併した信託銀行の人と電話で話しました。

 何かと(わたしが思うところの)必要以上の手続きを踏もうとするので、「もしも遺言で遺言執行者が指定されていて、貸金庫の開扉する権限が明記されていた場合、執行者は単独で貸金庫を開けられるのか?」と尋ねると、執行者が相続人であれば単独で開扉可能だが、執行者が司法書士や弁護士などであれば、加えて相続人の一人の立ち合いが必要なのだそうです。

 実は、遺言執行者として貸金庫を開けたことがないので、それが金融機関の標準的な規律なのかと、同業者に聞いてみましたが、決してそんなことはなく、執行者単独で開けたことは何度となくあるとのこと。

 同業者の中に、せっかく遺言を作っても、その甲斐が失われるような過重な手続きを要求する金融機関を、都度訴えて、態度を変えるよう運動すべき、という意見がありますが、わたしも心情的には大賛成です。ただ、現実にその局面に立った時、それだけのエネルギーの余剰があるかは自信がありませんが・・・

 執行者に指定されている件で、近親者から貸金庫の扱いについて相談されたとき、「貸金庫の開扉する権限」も付与してもらっているから、ご本人が亡くなってからこちらで開けますよ、と当然のように答えたけれど、その銀行の内規を事前に確認しておいた方がよさそうです。けれど、絶対と言ってよいと思いますが、一般的な問い合わせとしては答えてくれないだろうなぁ。

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