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2012年2月

公正な学校教育とは何か?

 教育委員会の要否について、識者が論じています。その構成など知らなかったことが多い。この世の成り立ちについて、知らないことは本当に多い。物知らずのわたしが悪いのか?知らせないこの世が悪いのか?まぁ、それなりに能力もあるのですから、教えてくれないのが悪い~、と言うのは情けないのでしょうね。

 さて、わたしは高槻市立第六中学校の卒業生です。昭和54年に卒業しました。当時は、知る人ぞ知る、悪名高い中学校です。地元集中運動が盛んで、大方の教師がそれに賛同し、わたしたち生徒に影響力を及ぼしていました。地元集中運動とは何か?と言いますと、高校を受験する際には、学区には関わらず(大阪府下は10以上の学区に分けられており、その範囲内の府立高校から自分で選択して受験することになっていました)、先生から「地元」と定められた高校を受験しようという運動です。目的は、高校の学校間格差の解消だったと記憶しています。学力で志望校を決めると、倍率が1を切ってしまう不人気学校ができてしまう。そうすると、行政は府立高校は足りているという言い訳ができて、府立高校を増やさず、その結果、授業料の高い私立高校に行かざるを得ない生徒が生まれてしまう。こういう理屈でした。多分。間違っているという当時の教師がいれば、直接わたしに連絡してもらいたいです。

 わたしはまぁまぁ勉強のできる生徒でした。第二学区で一番の進学校と言われる茨木高校を受験したいと考えていました。学活の時間、生徒は皆、どこの高校を受けるつもりなのか意思表明しなくてはなりませんでした。もしかしたら私学専願の生徒は除かれていたのかな?ともかくわたしは意思表明をし、予め予測されたとおり、他の生徒から、そして教師から、それは間違いだと、考え直すべきと、意見されました。ちなみに学活は一度や二度のことではありません。何度も、中学三年生が、放課後19時や20時まで学校に残って、学級活動を行うのです。今から思えば異常以外の何物でもありません。短絡ですが、わたしは組織化された教師が大嫌いです。

 結局、公立高校の願書を出す三日ほど前に、「地元高校」と定められた我が母校島本高校を受験することに方向転換しました。我が家では、両親がまるで進学校にこだわっていなかったし、学活と教師の異常さに呆れてはいましたが、茨木高校に落ちると私学に行かないといけなくなっちゃってお金が掛かりますしね。圧力に屈するのは嫌だったけど、地元に行く友達も多いし、まぁ15歳なりに揺れ動いたわけです。島本に入学してから担任に「入試の結果と、内申書の評価が全然違うけどどうして?」と聞かれて、かねて地元以外を受験すると内申書を下げられると噂されていたけど本当だったんだな、と実感しました。教師がそんなことしていいのでしょうかね。わたしに権力者に対する不信感を植え付けた罪は重いで、と思っています。数年後輩が内申書開示請求の裁判をしていました。許せない思いを社会的正当手段に訴えたのですね。今でも、同時代の大人同士で、地元集中運動その他、教師達の横暴さで話に花が咲くことがあります。

 子供ながらに、自分の人生の舵取りについて真剣に向き合う機会を作ってくれたことを、公正さとは程遠いあの教師達に感謝すべきなのでしょうか。まさに反面教師です。彼らはそれを誇りに思ってるでしょうか?対峙したいものです。

困ったときはお互い様

 先週は春らしい日差しもありました。もうすぐですね、きっと。なぜ冬が去るのがこんなに嬉しいのでしょう。冬は損な役回りですね。

 認知症のせいなのか、ご近所のお宅に時間を構わず電話をするので、迷惑がられている独居高齢者の話を聞きました。その対策のために、夜間は電話線を外すという提案がされていたので、何の権限もないのだけれど異議を唱えてしまいました。

 そんな荒っぽいやり方をする前に、何が原因で電話を掛けてしまうのか?とか、もっとできることを検討したのだろうか?と、疑問に思います。

 ご近所の方の困惑はもちろん分かります。家族に対して「何とかしてくださいよ」と、わたしだって言ってしまうと思います。でも、ご本人を支援する立場の人間が、簡単にご本人の安全や安心を犠牲にしてしまうのはいかがなものでしょうか?その場の思いつきでしたが、ご近所のお宅に本人負担でナンバーディスプレイ対応の電話機を導入して、ご本人からの電話を拒否してもらったら?と提案してみました。

 まぁ、それが最善策とは言えないでしょうし、夜間に不安の電話をしなくて済むように創意工夫を尽くしてみるべきだと思います。電話線を外してしまったら、掛けても通じないから、もっと不穏になってしまうかも知れません。外から掛けても通じなくて、本人の安否確認もできません。

 他人の認知症状をどこまで受容するか、難しい問題です。地域の懐の深さがなければ、この方は在宅を続けることはできないでしょう。成年後見人が付いたところでそれは同じだけれど、成年後見人が本人の代わりに地域に対して協力をお願いするという役割は担えると思います。困ったときはお互い様、持ちつ持たれつ、はどの程度まで受け入れられるものなのでしょうか。わたしなら、皆さんなら、どこまで受容できるのでしょうか?自分が試されます。

禁煙vs喫煙

 大阪の北部の住宅エリアのある駅の喫茶店にいます。訪問先から次の会議場所へ行くのに、1時間ばかり空いてしまったので、ワッフルを食べてしまいました!

 このお店は分煙のお店なのですが、どうも喫煙席の方が幅を利かしています。わたしは、一つだけ空いていた禁煙席に陣取れたのですが、その後のお客さんは「ただいま喫煙席しか空いておりませんがよろしいですか?」と尋ねられて、何人も踵を返していました。ちなみに喫煙席はガラガラです。ずいぶんと機会を逸しているように思うのだけれどなぁ?喫煙者が引きも切らない時間帯もあるのでしょうか?それとも店主のポリシー?最近の煙草のみへの風当たりのきつさに同情しているとか?

 たまに行くお気に入りのお鮨屋さんが分煙していないのが、いつも残念です。美味しく食べていても、隣から煙草の煙が来ると、正直興ざめです。
 
 そんなわたしですが、子供のころは食卓で父親が何のお構いなしにハイライトをふかしていました。サラリーマンになり立ての頃も、まだ分煙なんて文化はなくって、上司や先輩の吐き出す煙にまみれていたものです。でも今や、紙に染み込んだ煙草の匂いにも気が付きます。すごいものですね。

案の定・・・

 日曜日の、ちょっと遅めの女性ばかりのティータイム新年会。予想していたとおり「ふっくらしはった?」とにこやかに声掛けられました やっぱり一目瞭然だったようです。心構えしておいて良かった。

 今週は、も一つ今頃新年会がありました。こちらは大人の時間帯です

ちょっと遅めの新年会

 色々と宿題を抱えているのにあまり進捗しないので、気ばかりが焦って、なぜか食欲が増してしまいます 人生最大体重を発見して以来、再び体重計とは縁遠くなってしまった!良くない兆候ですね。宿題の発表日が過ぎてしまえば、ストレスもなくなるのですが。その頃には取り返しの付かないことになっているか、新しい宿題を抱え込んでいるか。

 今日は、仕事に関係ない女性陣とのお昼間の穏健な新年会です。宿題片付けの前にちょっと顔を出して、元気をもらって事務所籠もりに向かいましょう。久しぶりに会う方が多いので「太った?」と聞かれそう・・・そのあたりは容赦ない面々なので

同じ過ちを繰り返す・・・

 東京法務局の後見登記課から電話が架かってきました。「○○さんの登記事項証明書を申請されましたが、これは先生の事務所を住所にして登記されていますよね?」

 こう言われてもまだピンと来なかったのですが、しばらくして一年ほど前の記憶がよみがえりました。「ごめんなさい、またやっちゃいました。お手数をお掛けしました。」と謝りました。

 法務省は「登記・供託オンライン申請ステム」というサービスを提供しています。主な利用者はきっと私たち司法書士だろうと思われるのですが、会社や不動産の登記申請や、登記事項証明書の申請をインターネットを使って行うことができるようになって、それなりに業務にとって便利になっています。

 申請に資格が必要で誰からの申請であるかを確認しなければならない場合には、電子認証を利用します。登記申請の際には司法書士であることを示さなければなりませんから、日本司法書士会連合会が発行している電子認証を利用します。

 不動産や会社の登記事項証明書を申請する場合には、その費用さえ支払うなら、申請に資格は必要なく誰からでもかまわないので、電子認証を施すことはありません。一方、成年後見登記事項証明書を取得するには、誰からでも可能なわけではなく申請適格が法律上決まっています。冒頭の○○さんの登記事項証明書については、わたしは「成年後見人」の立場で申請したのです。よって、司法書士として申請しているわけではないので、わたしは住所地の行政から発行されている「公的個人認証カード」を利用して、○○さんの登記事項証明書を申請しました。

 ところがどっこい、最近の大阪家裁の運用で、司法書士と弁護士については、自宅ではなく業務上の事務所を成年後見人等の住所として登記することが可能となっていて、○○さんについてはこの北浜の事務所での登記を選択していました。ですから、登記上の成年後見人の住所は北浜の事務所なのに、電子認証の住所は自宅となっていて齟齬が生じているのです!

 では、司法書士の電子認証を使えば良かったかと言えば、そうでもありません。「登記・供託オンライン申請システム」での「成年後見登記」で使用できる電子認証に、日本司法書士会連合会の電子認証は含まれていないのです。

 すなわち、わたしは○○さんの登記事項証明書をオンライン申請することはできず、法務局の窓口で書面申請をするしかなかった、ということになるのです。「補正」の通知が来て、このまま放置して「却下」となるの待ち、既にオンラインで納付した費用を還付してもらう手続きをしなくてはなりません。

 そして、実はこれが二度目だったということが、最もショックな事実でした!いつも「同じミスをするのが一番ダメ」と偉そうに言っているのに・・・

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