窓から見える景色
ふと窓の外に目をやると、これまではなかったはずの灯りがあります。ずっと建設中だった高層マンションが完成して入居が始まったのでしょう。
人の気配がして賑やかですが、空が狭くなるのは残念なことです。
昔、社会人になりたての頃、通勤地獄に辟易した結果、週休三日制を唱えたことがありました、周囲だけにですけど。働く四日は、職場近くの狭い部屋に住んで、片道2時間くらいで移動できるちょっとした田舎に心地よい住まいを持つのです。そして、働いていない家族はずっと田舎暮らしです。週休二日で行ったり来たりは結構しんどいので、週休三日、それも連休でなければならないという贅沢な構想(妄想?)でした。
数年前に、東京の朝の通勤ラッシュを経験しましたが、てっきり事故か何かで電車が遅延しているのだと思いました。関西であの混みようは滅多に遭遇しません。ホームに入ってくる電車は既に満杯で、この車両のどこに乗り込めばいいの?と、何台も電車を見送ってしまいました。そしてようやく、何が何でもこれに乗らなくちゃ、待っていても隙間のある電車は来ないのだと気づいたのです あれこそ「地獄」でした。隣の人に対して心を閉ざし無関心になっておかなければ、目的地にたどり着くまでに精神的にもヘトヘトでしょう。
人の気配。全く無ければ不安になりそうですけど、あまり沢山もねぇ。