成年後見の資格
早いもので、7月最終週に突入しました。震災後、部分的にですが、時間が止まったような気がします。この国はどうなってしまうのか、と不安でたまらず、現実から目を背けていることに原因があるように思えます。被災地で前を向いて頑張っている人たちがいるのに、こんなことではいけないのでしょうが、直接的に努力して成果を確かめられることがないだけに、悪い状況ばかりが目につきます。
と、愚痴をこぼしてばかりではいけません。もちろん、時間がきちんと進んでいる部分もあって、ちゃんとするべきこともしているつもりです。
金曜日には、地元の地域包括支援センターへ、成年後見説明会に行って来ました。話し終わって、一人の高齢女性に声をかけられました。「成年後見にも資格がいるんですね」と。あらっ!第三者後見人が増えたことをお話しした時に、後見人には特に資格は必要ないと言わなかったから誤解させてしまったわ!と焦ったのですが、この女性は別のことを仰っていました。「主人は認知症が始まっているから成年後見人を付けてもらえる資格があるけど、わたしは無理なんですね」。ちょっとホッとして、お答えしました。
「そのような場合には任意後見契約を検討してみてください。」女性は、地域包括の相談員からもそのように助言されているとのことでしたが、今一つ具体的なイメージが掴めない様子でした。法定後見の方は利用者もかなり増えましたが、任意後見契約の利用者はそうそう身近にいないでしょうし、相談員もなかなか具体的に説明できないのだろうと思料します。
以前、リーガルサポートおおさかで、任意後見契約を締結した方のインタビュービデオを作って、説明会で流したことがあります。いろいろな工夫で、利用者からの使い勝手を予備軍の方々に伝えることができればいいのに、と思います。