借金相談様変わり
今はお役目とお役目の狭間で会議もなく、ちょっと時間を持て余しています。月が変わって新年度事業が本格始動すれば、洗濯掃除は後回しで買い食いばかりの生活になってしまうのでしょうが。
さて、先日気付いたのですが、以前は借金の相談と言えば「借金が増えて返せなくなってしまった」だったところが、近頃は「知人友人に貸したお金が返って来ない」が目立つように思われます。
多重債務問題については、過払い利息返還請求が一般的になったり貸金業法が改正されたことで、かなり収束しつつあると言われています。そんな中で、正規の貸金業者から借りられない人が知人にお金を借りることが増えているのでしょうか?借金の理由は、事業の運転資金であったり、出産費用などの一時的な出費だったりします。
貸したお金を返してもらうための法的手続きはもちろん用意されています。しかし時折誤解があるのが、例えば裁判所が相手の銀行口座を調べてくれるとか、ともかく裁判所を利用すれば権利の実現が確実になるのではないかと思われていることです。
お金が返って来ない理由が相手の逼迫した経済状況にある場合、権利の100%の実現はなかなか難しいのがこれまでの経験です。個人的な人間関係の中でのお金の貸し借りは禍根を残しやすいし、覚悟を持って臨むべきと改めて感じます。