知りたがりの金融機関
月末は一部の司法書士にとっては書き入れ時です。不動産売買の登記が集中する時期だから。仲介業者も金融機関も、月毎の目標や成績があるでしょうから、何とかその月内に押し込もうとする力が働くからだと思っています。
近々抵当権設定登記を申請する件。借入をする方が以前からのお客様で、登記を担当することになりましたが、銀行が登記費用を知らせるようにと言います。しかし、借入金は不動産の価格と同額で、登記費用はお客様の自己資金からお支払いいただくことになっています。銀行には関係ないのじゃないの?という感じがしてなりません。それも、ローン実行と同時に銀行から振り込む段取りならいざ知らず、後日直接いただくのです。
別に金額を知られて困るわけではないけれど、お客様から聞いていただくのが適切な気がします、と答えておきました。
しかし、立場を変えれば、金融機関の気持ちも判らないでもありません。私たちだって、登記手続きが本来の目的外に利用されていないか、いつも心配で、できる限りの情報を得ようと「知りたがって」しまいます。
とは言え、上記のケースで、金融機関にとって登記費用は全く関係ないと思うのですが。こんなことで引っ掛かるから、銀行から好かれないのでしょうね