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2009年11月

一度よく勉強していただいて…

成年後見の届けに証券会社の支店に行ったらさっぱりでした。「ご本人が先生に全て任されたのか」とそればっかり。言外に、本人はそう言ってなかったと匂わせていました。法定後見の場合、任意後見と違い任せるという概念は成立しない、家庭裁判所に選任権限があるのだと説明しました。申立ての経緯についてもくどくど聞くので、登記事項証明書だけで十分なはずだ、そのような事情はプライバシーにあたる、と返しておきました。
業界最大手でもこんな認識なんですね〜数ヶ月前にも銘柄を乗り換えている形跡があるので、今後は取消権を行使する可能性があることを伝えておきましたが、金融機関の人達はもっと制度を知ってくれないと!個人金融資産のかなりが高齢者保有だそうですし。

肩ホットンの季節

 愛用を始めて3年目でしょうか?今朝肩ホットンを両方に貼りました。平均気温よりあったかい予報なのですが、どうも両肩のコリがしんどくなってきたので贅沢かとは思いましたが。puっちゃんも「そんな季節になりましたねー」。そういえば、そろそろ年賀状も作成しなくては。

 大阪司法書士会では、広告に関する規則ができているようです。そう言えば定時総会で質疑がなされていたっけなぁ。当事務所も淀屋橋駅改札出たところに看板が一つあるので対象となり、司法書士の氏名を付け加えなければならなくなりました。実は事務所名だけで済ませているのです。司法書士名を全員入れると人が入替る度に修正が必要となるので、それを避けるためでしたが、今回会則遵守のためにシールで対応しようと思っています。

 会則制定の射程は、零細事務所のたった一枚の看板ではないでしょうけれども。

人の振り見て、我が振り直せ

 初めての場所に招かれたので、先方の担当者が地図のPDFをメールで送ってくれました。そのファイルのタイトルは「○○マップ」とあり、まさに当該建物の名前でした。

 しかしながら開いてみると、中は業務上の個人情報そのもの!初めはキョトンとしてし、すぐに「他には送信されていないと良いのですが」と忠告しました。

 で、その出来事を事務所ミーティングで注意を促すために話したのですが、頼もしいことに、当事務所では当然のようにメールにファイルを添付したら送信前に再度中身を確認するということが励行されていました。

 こんな失敗やってしまうかもなー、と冷や汗をかいていたのは私だけだったようです。便利になっても注意深さを求められ、何かの負担が減れば別の負担が生ずるわけで、結局文明とはわたしたちを楽にしてくれるわけでなく、発展そのものが目的なのだろうと妙に納得してしまいました。

貸家修理費査定

 補助人として、被補助人が借りていた団地を明け渡す際の修理費査定に立ち会いました。

 解約申し入れの時点で、「査定は一任します」という書類も用意されていたのですが、「本人負担額」の欄が空欄のものに押印するわけには行かないので、深々と冷え込むガランとした空室に赴きました。

 前もって電話で「原状回復」についての考え方を確認して、「通常損耗経年劣化は貸主側負担」で一致していたせいか、当初は「一般的に敷金を超える負担額になります」と聞いていたけれど、十分に敷金内で収まる額になりました。担当者によれば「普通はこういう流し台の清掃費とかもらうんですけどね」とのことでしたが。

 こういう点も、専門職が後見人等に就任する利点かも知れませんね。

 ちなみに、賃貸借建物の解約に関して代理権を付与された補助人です。よって、居住用不動産処分の許可も得ました。

市民後見人の姿

一昨日、徳島市でシンポジウムが開催され登壇して来ました。
大阪市の市民後見人の姿を報告したところ、終了後四国の同業者が近づいて来られ、「これまで市民でも報酬を受領すべきと考えてたけど、無報酬でもうまく行ってることがわかって考えが変わった」と言われました。
正しく伝えられたのだな、ととても嬉しかったです。

本当に一段落?

 またもやご無沙汰してしまい、「更新してくださいよ~」とカワユイユカちゃんからもプッシュを受けたので、色々一段落着いたこともあり、今度こそ再度書き始める決意です。

 ブログ更新が犯罪立証の状況証拠にもなり得るようです。時代を感じずにはいられません。

 10月に大阪市成年後見支援センターが開催したシンポジウムで、市民後見人の活動を紹介するDVDが上映されました。なかなか良い出来で、残念ながらわたしは映っていないのですが、とても好評です。製作された大阪市社協では有償頒布することもお考えのようです。

 11月14日には徳島で「成年後見制度の担い手・市民後見人について」というシンポジウムに登壇します。こちらでも大阪市の取り組みを理想形の一つとして紹介するつもりです。

 ずっと休業状態だった家族法勉強会も、イッチャンメンバーからの督促を受け召集を掛けました。時計を巻き戻すことはできないのですから、遅々とした歩みでも前に進んでいかなくては。

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