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2009年8月

お盆休みにやったこと

 何のイベント事もなく、後見業務をこなしながら夏の疲れを癒したお盆休みでした。

 収穫はふたつ。まずは、購入して5年ほど経つ掃除機を分解してフィルターなど水洗いしたこと。これで吸引力復活間違いなし!と思いましたが、期待したほどの違いは感じられませんでした でもずっと気になってたので、そういう意味ではすっきり。

 ふたつ目は、セブンイレブンのプライベートブランド発泡酒「ザ・ブリュー」が安くて美味しいことの発見!これは大変有難いことです

 お盆中にお一方を老人ホームに訪問したら、両親の供養のために、一度自宅(まだ引き払わずにある)に戻りたかったのに・・・と涙をこぼされ、困惑してしまいました。こちらからも配慮を心がけるけれど、何かご希望があれば遠慮なく言ってくださいね、できるだけ叶えるように努めますから、とお話しました。「わたしも泣かれるのはいやですもん」と言うと、うなづいて下さったので、気持ちは通じたのではないかと思っています。

 信心の薄い家庭に育ったせいか、お盆=夏の休暇としか思っていなかったので、自分の物差しだけでは、人の気持ちを汲むのは難しいなと思い知らされた次第です。

孤独死っていやな言葉

 よく似た環境の幼なじみと「孤独死、孤独死って、不幸の象徴みたいに呼ぶの止めて欲しいよね」と話したことがあります。われら孤独死予備軍としては。

 どうか一人でひっそりと死を迎えたとしても哀れまないでください。そりゃぁ嬉しいことではないだろうけど、ちゃんとそれは覚悟の上で人生を歩いています。

完済のご通知

 3年前に多重債務の任意整理をし、将来利息カット且つ36回の分割払いで和解した男性が、無事完済されたようで、各社から「完済のご通知」と記した書面が次々に送られてきます。

 それも、和解書で明記した分割払いよりも速いペースで返済されたようで、経済的に立ち直られたのかなぁ、と嬉しく思います。

 法的手続きにせよ、任意整理にせよ、その目的は債務者の再生。そのために貸し手側に少なからず迷惑をかけるわけです。目的が達せられたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

 しかし、最近では分割払いの際の将来利息カットにはなかなか応じてもらえないと聞いています。もちろん法的に利息を請求する権利はあるわけですが・・・

 経済的な再生には、まずは現状掌握と自制心でしょうか?収入が飛躍的に増えるなどということはあまり期待できないから、まず家計簿でも付けて、毎月の収支バランスを見て、収入に見合った支出に調整する。そのためには我慢も必要。あー、耳が痛い、いや目が痛い?

任意後見契約時の家族の同意

 昨日の入道雲で梅雨明けを確信しました。ようやく出ましたねー。日照時間が少なくって農作物が不作らしく、『野菜食べなくては強迫症』にとってはツライです。

 法定後見申立ての際の親族の同意について、開始審判の要件ではないのだから、本人を取り巻く状況の一部として、家裁に情報提供できる範囲ですれば良いはず、と二度書きましたが、最近、任意後見契約を締結する際に、家族の理解が得られていなければ契約しないとする同業者と遭遇しました。

 わたしも任意後見契約について、見守り契約を同時に締結してくれないとできませんと、条件を付けています。これはあくまでも任意後見契約の実効性を確保するためであり、本人の利益に資する条件だと考えています。

 家族の同意を得ることは本人の利益に寄与するのでしょうか?

 確かに、家族が任意後見契約を理解・承知していなければ、突然現れた任意後見人または受任者に面食らい、その事務を妨害するケースも起こり得るでしょう。ひいては安定を保っていた家族関係に亀裂をもたらす可能性もあります。

 しかし、契約を望む本人が、家族には言いたくない、知らせないまま契約するという選択をしたのであれば、そのことに起因する事務のやりにくさはプロとして引き受けるべきではないかと、わたしは考えます。

 第三者として誰かの後見人になるということは、法定任意を問わず、家族に波風立てることだと思うのです。もちろんそれは最小限に抑えた方がよいでしょうが、建前として家制度がなくなった以上、家から離脱しようとする人がいれば法律職としてはそれを受け入れるべきだと思うのです。

 職務を果たす上で何かと障害が生じ、結局本人の不利益になるという場面があるのでしょうか。家族の確執を甘く考えすぎていますか?

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