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修正議案可決

 大阪司法書士会総会が開催され、執行部提案の現行月額1万4000円の定額会費を2万円に増額する議案が、1万7000円に修正され可決されました。

 まず、執行部上程の議案について修正議案が提出されていたので、修正するか否かについて決議が諮られました。決議要件は普通決議だそうです。こちらが賛成多数で可決されたので、会費値上げの議案は修正後の月額1万7000円について決議を取られることになったのです。次は特別決議で、やはり賛成多数となりました。

 この会費増額についての決議で、壇上の執行部の大半は『反対』票を投じていました。自分たちが提出した2万円ならいいけど、1万7000円に減るのなら今のままの方が良い、ということのようです。

 活発に会の事業を行うためには会費増額はやむを得ないと説明していたのに、この意思表示は矛盾するのではないでしょうか?おねだりが満足されなくってへそを曲げた子供のようです。

 定額会費増額議案は事件数割会費(そうです、会費には定額と事件数割と二種類あるのです)の廃止もセットで上程されていたので、増額される会費が全て本会の増収になるわけではないのですが、日司連などへ大阪司法書士会から納める会費の増額が予定されているそうなので、現行の会費のままであれば収入は純減になってしまいます。活発な活動どころか事業縮小になりかねません。少しでも充実した会執行を目指すのなら、修正案に賛成するのが筋だと思います。

 要は意地と面子にこだわった結果のように思えます。面子が揺らいだことなんて乗り越えて、粛々と修正案に賛成する器量を持った執行者がいれば心から支持をしたのですが。もちろん執行部には彼らしかわからないご苦労があるのだろうと想像はするのですけど。

 会の事業にもっとお金が必要なことは理解できます。ただ、今の経済情勢であれば値上げ額はミニマムに抑えるのが妥当と考えるし、まだまだ経費削減の余地はありそうです。発達した通信手段をもっと有効に利用できるでしょう。

 昨年に続いて会を二分するようなことになってしまいましたが、会の執行に関心を持つこと自体は悪いことではないはずです。目指すところが同じで方法論に違いがあるだけなら、一致団結してこの難局を乗り越えるべきだと考えます。難局だという認識は共通しているでしょうし。

 目指すところが違うのなら・・・ねぇ

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