「刑事ヴァランダー」を観た
ケネス・ブラナーは以前から買っているので観たのですが、時間の無駄でした スウェーデンの景色がきれいだったのと、白夜って本当に暗くならないってことがわかったくらいです。
ヴァランダーという刑事はヒーローではありませんでした。ただの人間としての警官を描いた作品なんですねー。ウェットで余裕がなく、全て一人で抱え込んで問題を大きくしているし、鈍感なんです。コロンボやフロストみたいにダサくても鋭い観察力のある刑事がカッコいいですよねー。ヴァランダーは、犯人に向かって弾がなくなるまで銃を撃ったのに、その後弾を込めることを忘れていたようで、自分の娘を人質に取った犯人にその空の銃で立ち向かうんです。撃ったら空砲でビックリ!同僚が援護するんですけどね。なんともピリッとしないことだらけで、イライラしてしまいました。
ところがどっこい、昨今の私自身がピリッとしていないのです。素早く的確な判断が下せていない気がして、ふとヴァランダーとおんなじじゃん、と気がつきました。自分を観ているようで、鈍くさいヴァランダーにずーっとイライラしていたのかも知れません。
最近相談を受けているTさん(約90歳)は、テレビはNHKのニュースだけ、あとは時間がもったいないから観ないそうです。お年寄りと話していると耳の痛いことばかりです。