どうやって任意後見人を探しましょうか?
昨日の新聞に、大阪弁護士会とりそな銀行が、銀行の顧客で成年後見人が必要な人を大阪弁護士会へ取り次ぐ提携をしたとの記事が載っていました。おそらく任意後見のことだと思われます。
リーガルサポートへも、銀行から、顧客に任意後見契約を勧めたいので、司法書士を紹介して欲しいという相談はあります。こういう経緯で巡り合った方との契約で気をつけなくてはならないのは、紹介者主導に陥らないこと。あくまでも、ご本人のニーズにのみ耳を傾けて事を進めて行かなくてはなりません。
銀行から「早く契約してください」とせっつかれた同業者もいると聞いています。言語道断ですよね。
銀行も、このような仲介をするのであれば、制度の理念などをしっかり学んでいただきたいものです。
さて、そこでどうやって探せば良いか?ですけども、答えはありません。リーガルサポートへ相談いただければ、地域の会員を紹介しますが、個人的には近ければ良いとも考えていません。ともかく時間的な余裕を持って、信頼おける人と出会うまで妥協しないことをお勧めします。リーガルサポートや弁護士会などから紹介されても、ピンと来なければ断るべきです。一時的な付き合いではないのですから、しっくり来ないと後が大変です。
アドバイスとしては、考える時間を与えずに、契約を推し進めようとする人や法人は避けた方が良いと思われます。自己決定の尊重という、成年後見制度の理念から逸脱していますから。
一方で経験者にこだわることはないと考えます。歴史の浅い制度なので経験者はまだ数少ないのが実情です。熱意と誠意があって、経験不足をフォローするバックアップ体制があれば、初めての人に任せても良いと思います。わたしも、Bさんと契約した時は未経験者でした。