年金再裁定申出書
9月初めに社会保険事務所から電話があり、被後見人Bさんは昭和○○年に天王寺区の△△という会社に勤めていなかったか?と尋ねられました。ちなみに、後見人に就いたらすぐに社会保険事務所に「後見人が就任したのであらゆる連絡はこちらへ」という届を出してあるので、当事務所宛てに電話がかかるのです。
Bさんは後見開始の時から意思疎通が不能でご本人に聞くこともできませんが、幸い力になってくれる親族がいらっしゃるのでお尋ねしました。「あーそんなこと聞いたことあります」との返事だったので、電話をくれた社会保険事務所の担当者にその旨返答すると、では「年金記録照会票」を送るので下書きの通り記入して返送するようにと言われました。
それから3ヵ月、「年金額仮計算書」と「年金再裁定申出書」が一体化した書面が送付されてきたのが今週のこと。も一度これに記入して送らなくてはならないそうです。「年金再裁定申出書」は「上記内容について説明を受け確認しましたので、年金記録の訂正及び年金額の変更についての手続(再裁定手続き)を申し出ます」となっていて、その下に申出者が署名押印するようになっているのですが、当の「上記内容」はタイトルの「年金額仮計算書」と計算するための表が印刷されているだけで、何ら具体的数字が入っていません。
記入漏れかと、ミセス家計簿に問い合わせてもらうと、「全部書き入れる余裕がないので、電話をしてきた人に数字を教えて書き込んでもらうことになってる」という説明だったそうです、ナント。まぁ事情は分からないでもないけど、何でも疑い深い当事務所だから電話したようなものの、一般の人はあまり疑問を抱かずに、白紙の年金再裁定申出書に署名押印してしまうのでは?「上記内容について説明を受け」になってるんですけどねぇ。何だか物事の処理方法が「我々がやってるんだから間違いない」の前提に立っていて、それは今の混乱をもたらした社会保険庁の文化そのもののように感じられるのです。