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同時履行の原則

 今日は10時から千葉県の不動産の売買決済。売主さんが「先生今から走ってくれはるんですかね?」はぁ?そんなことできるわけないじゃないですか、東京駅から総武線とやらに乗って小一時間かかる場所にあるのに。オンライン申請を利用するんですよ。

 だいたい、都銀(?)の抹消があるのに、銀行員が抹消書類を決済現場に持って来ないから、買主である会社から銀行まで移動しなくてはいけないし。本来、買主さんが売買代金支払う時には、買主さんが完全な所有権を取得できる状況になっているべきなのに、まだ抹消書類がないから完璧とは言えない。ちゃんと契約書に売主の義務として書いてあるでしょう?銀行員は「月末で動けない、その予定にしていない」とか言ってたけど、なぜその台詞が通用すると思ってるんでしょう?おまけに「先生を信用して書類をお渡しするわけだから、個人の実印を登録せよ」とまで仰られる。銀行の抹消書類は、売主さんから貸し付け金を返済してもらったら、銀行が売主さんへ渡すべきもので、司法書士が直接受け取るものではありません。信用なんかしてもらわなくて結構です 結局買主さんがその都銀(?)を信頼することになり、わたしが決済後に売主さんと銀行へ抹消書類を受領に行くことを承諾されたので、わたしもそれに従うことにしましたが、印鑑の届け出だけは断固拒否しました。自分とこの都合で、司法書士が後から書類を受け取りに出向いてるのに、なんでこっちが実印の登録(当然に印鑑証明書付き)などという過剰な負担を強いられなくちゃいけないのか、意味不明です。一昨日、銀行に書類が揃っているか確認に出向きましたが、数億円の売買です。みんな原則通りしようよ、と思いました。

 でも、そんな都銀(?)の過剰と思われる要求を、こちらが呑んで当然のような言いぶりだったのは、日ごろ同業者が銀行と対等な立場ではなく、大好物を目の前に出されたワンちゃんのような態度を取っているからにほかならず、銀行ばかりを責めることもできないと溜息をつくしかありません。

 さて、先日の二人の司法書士が連件でオンライン申請した登記。無事完了いたしましたワン

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