外国人母婚外子の国籍
http://mainichi.jp/select/today/news/20080605k0000m040101000c.html
昨日、画期的な違憲判決があったので、新聞でも持ちきりです。昨年度(すなわちついこの間)まで所属していた大阪司法書士会家族法研究会で、現代の日本の家族のかたちについて検討してきただけに興味深い。
昨年アメリカから帰国した友人は、かの地で長男を出産した。夫共々日本人であるにも関わらず、その男の子はアメリカ国籍を有している。これが「生地主義」ということらしい。一方、日本は親が日本人である場合に日本国籍を認める「血統主義」。国の成り立ちから考えても、両国の取る立場は分かりやすい気がする。
今回の判決は、血統主義にNO!を突きつけたわけじゃなく、父親が日本人なら、生まれた後で認知してたっていいじゃないか、というもののようだ。確かにね。法律婚に重きを置かない考え方はかなり拡がっているし、嫡出子と非嫡出子に格差を設けるのは、フェアじゃない。百歩譲って、法律婚が社会安定に有益で守るべきシステムだとしても、それを外れたことの不利益を当事者でなく子に負わせている。
報道番組なんかを観ていると、将来もっと多くの外国人が私たちの生活に定着するのは避けられそうにない。正直に言えば、異なる文化の持ち主と社会生活を送るのはストレスにさらされるのだろうと危惧しているが、少子社会を作った張本人の一人としては文句も言えない。ここは、外国人と共生を図る方法を見つけなければならない。そんな意味でも、やっぱりこの判決の指し示す方向は妥当ということか?でも反対裁判官から見れば、国民の家族観が変わったとは言い切れないらしい。
公務多忙のため泣く泣く脱退した家族法研究会だが、どんな意見が交わされるのか、床谷教授のコメントは?とっても聞いてみたい気がする。
ところで、東京が8年後のオリンピック開催地の候補地になったそうだ。毎回アテネでやっておけば?ともう一度書いておくが、届かないんでしょうねこの声。
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