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美辞麗句

後見人の仕事をしていると、「診療計画書」や「介護計画表」という書面をよく目にします。そこには、「苦痛を取り除きます」とか「安心して生活できるよう」とか「声掛けをします」とか、文面を見た者が安心感を覚えるフレーズが続きます。近頃は何でも書面にして残すことが多く、我々の仕事だってそうなんですが、ともかく、混沌とした現実も文章にすると整然として理想的になるものです。現実を言葉に合わせるのなら良いのでしょうが、キレイな言葉が並ぶことに目を眩まされがち。書面を受け取る側としては、現実はどうなっているのか?という点を疎かにしないこと。書面を渡す側としては、言葉を並べることで良しとしないこと。何かと確認の署名を求められることが多く、ここに割かれるエネルギーの意義についつい思いを致しました。

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