国が悪いで済ませてはダメ
Rおばあちゃんは誰とも意思疎通ができず、一人で身体を動かせない方。特別養護老人ホームに入所して数年が経ちます。後見人として月に一度訪問しますが、いつも職員の人たちは忙しそうで挨拶を交わすことも稀。他の施設では顔見知りもできますが、ここにはそんな職員はまだできません。かれこれ2年以上通ってるのですが。
先日は、おばあちゃんは昼ごはん前だというのにパジャマのまんまで、おまけに腰の辺りが薄茶色に染まっています。そっと触れてみると湿っていました。もちろん直ぐに、職員を呼び止めて汚れを指摘したのですが、ともかくこの特養はちょっと行き届かないことが多い印象なのです。大きな目ヤニが付いたままのこともありました。
ってなことを、親しいケアマネージャーと焼酎を飲みながら話していたら、「職員を規制ギリギリの人数でやってるんやろね。でも、遠慮せずに言うべきことはちゃんと言わないと。国が悪いで済ませたらあかん」と力説されました。つい『この人達も少ないスタッフと重労働で大変やろなぁ』と妙な理解を示してしまいがちですが、それじゃぁいつまで経っても変わらないですもんね。利用者が声を上げ、現場スタッフが声を上げ、やがては国に伝わるのでしょう。まぁ聴く耳を持っていればの話ですが。