空襲体験
Dさんは大正生まれの86歳。戦時中は神戸に住んでおられたそうで、空襲に何度も見舞われたとのこと。昨日も、逃げ惑った時の経験を豊かな表現で何度も語ってくれました。米兵がヘリから機関銃を市民に向けている姿がくっきり見えたそうです。その本当の恐怖感は体験した方でないとわからないのでしょうが、想像するだけで足がすくむ思いです。何やかやと理屈を付けては戦争を止められないのなら、せめて人間は愚かな生き物であるのだと自覚すべきだと思います。
Dさんは隣宅の幼女二人を連れて逃げる役目を負っていたそうです。重責だけれど四の五の言ってる場合じゃなかった、ともかく怪我させたらあかんと必死だったそう。大きなため池に潜って爆撃をやり過ごす件を聞いて、そんな風に生き抜いて来た人に敬意を払わずにいられません。それにひきかえ今の時代は・・・とつい思ってしまいます。