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2007年2月

確定申告

確定申告の時期がやってきました。私にとっても、事業者として今回が初めての確定申告となります。初年度ということもあって、とりあえず専門家の方にお任せするのではなく、自分でやってみることにしました。もちろん、市販のソフトは利用していますが。

自分でやってみると、一つ一つの作業に疑問を感じ、手がとまるのでなかなか捗りません。なにより、納税に対してこんなに意識したことはなかったので、そういう意味では有意義であったと思います。恥ずかしながら、「源泉所得税ってこういうことなのね…」っていう感じです。(*^_^*) 事業者なので、個人とは別に住民税を納めなければならないことも先日気づきました。

確かオンラインを使って申告すると、一部減税が受けられるとか。来年はチャレンジしてみたいものです。

真冬・・・?

2月です。冬真っ盛りで、厚いコートが手放せない寒い日が続いています。・・・あれ?何か妙ですね。今年はこの定番文句が通用しない日が多いです。これも異常気象の一種なのでしょうか。自宅のベランダから見えるビルの屋上に綺麗な梅が咲きました。これは例年通りの時期なのですが、近所の公園の桜の木に蕾が現れたのはさすがに早すぎるような気がします。毎年なぜか川に現れるカモメの大群もいません。冬には冬の楽しみがありますが、今年は本当にその楽しみが味わえていないと思います。寒いのが好きな訳ではありませんが、こうも寒さが緩いと、年間の平均気温が上がっていて今度の夏の暑さは尋常ではないのでは、という懸念から、もうちょっと寒くなってほしいかも、と考えております。

約束のいちご

 Yさんとは一昨年に任意後見契約を結びました。身体が不自由で施設におられますが、身寄りがなく訪ねて来る方は一人もいません。ある時、少しでも慰めになればと「何か食べたい物はありませんか?」と聞くと、「ここではみずみずしい物が出ないから、例えばいちごが食べたいな」と仰いました。いつもは遠慮がちなYさんですが、とても具体的な希望でした。それで去年の今頃は、2,3回いちごやいよかんなどの果物を差し入れました。一度など、いちごを部屋で洗おうとしたら蛇口からお湯しか出なくて、施設中を駆け回って水が出る水栓を探し回ったものです。ヘタを持って、横になっておられる口元に持って行くと「おいしい」と喜ばれ、甘えるように「もう一つ」とねだられました。

 昨年12月訪問をしようとすると、ノロウィルスが発生していて面会謝絶でした。致し方なく1月になってすぐにお訪ねすると、なぜか床ずれができ食欲も進まないとのこと。Yさんはいつものようにはきはきした口調で「何でこんなことになったんかな?親不孝したせいかな?」と嘆かれるのに、掛ける言葉が見つかりませんでした。励ますつもりで、帰り際に「今度またいちごを持って来ますね」と言うと、にっこりと頬を緩められました。10日ほど経って、今月は12月の分と2回訪問しよう、今度はいちごを買って行かなくちゃ、と考えていた矢先、施設から、栄養状態が悪く入院が必要との報せが入りました。入院手続に駆けつけたわたしに、Yさんは「入院は嫌や、部屋を片付けないままにして来た、入院したら車椅子押してくれる人がおらへん」と気掛かりを訴えられます。それを一つ一つ、わたしがちゃんと片付けますよ、車椅子押してくれる人頼んどきますよ、心配しないで下さい、そのためにわたしがいるんでしょ、と説得し、高ぶった気持ちを鎮めてもらいました。病室のベッドに落ち着いて夕食を摂るのを見守りながら、わたしは自然にYさんの人生に思いを馳せました。家族の愛情に恵まれなかったこと、こつこつと蓄えられたお金、旅行などを楽しむ前に倒れてしまったこと。物に囲まれて死にたいと買い集められた品々、いつまでも尽きない社会への関心。そして、身体がこんな状態になっても、身の回りのことを思い煩う様子に、「本当に立派ですね。何でも自分でちゃんとしようとなさって、見習わないとあきませんね」と声を掛けました。「今までずっとこうして来たから」がお返事でした。帰り支度を始めるわたしに、「あなたがいてどれだけ心強いか。巡り合えて感謝してます」と言って下さいました。後ろ髪を引かれる思いでした。でもその時は、まさかこれが最後に交わす言葉になるなんて想像できなかったのです。数時間後には意識がなくなり、目を覚まされぬまま亡くなってしまいました。

 死後事務委任契約も締結していたので、今もその執務が続いています。棺には「約束のいちごです」と真っ赤ないちごを供えました。Yさんはわたしの仕事ぶりに満足してくださっているのでしょうか、気がかりです。

ビールとエコ

先日、ビール工場見学に行ってきました。ビールの製造工程を見せていただいた後、できたて生ビールを試飲させてもらえるというものです。ビール工場の中を順次ていねいに案内して見せていただいて、この企業が自社製品に対してどれだけこだわりをもっているかがよくわかりました。環境問題に取り組む真摯な姿勢も見受けられて、とても好印象を持ちました。SRIとまではいきませんが、ここの製品を応援しよう!と思いました。

そして試飲ですが、できたて生ビールのおいしいことといったら!ほんとにほんとにおいしいんです!!プレミアム・モ○ツと天然水仕込みのモ○ツの2種類の生ビールを試飲できるのですが、飲み比べてみると味の違いがハッキリとわかりました。恥ずかしながら、それまではビールの味の違いがあまりわかっていませんでしたので、こんなにも違うのかと、目からウロコの瞬間でした。それ以来、ビールを飲むときは、製造者の皆様への敬意を込めて、味の違いを意識して飲むようにしています。

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