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熟年離婚は本当にはやる?

 新年早々、耳を疑うような事件が立て続けに発覚しています。なぜ自分の人生をもっと大切にしないのか、と思いますが、もちろん殺人なんて合理的に考えてするものではないのでしょうね。家族の苦しみにも思いを馳せれば、自分を大切にすることは周囲を大切にすることだ、と心から思います。

 昨日テレビ番組を制作しているという会社から、突然に電話がありました。「年金分割制度の開始に合わせて熟年離婚を考えている人に出演してもらいたいのだが、依頼者で該当する人がいれば紹介して欲しい」という趣旨。事務所一同、へぇーっと興味津々です。インターネットで検索して当事務所に行き当たったらしいのですが、こんな風に地道に取材先を探してたなんて。具体的なニュース番組名も告げてましたから、真の要請だと思われます。

 今年の4月から、離婚しても元配偶者の年金を最大50%まで受け取ることができる「年金分割」制度がスタートするので、今や定着した感のある「熟年離婚」に拍車がかかる!というのです。この制度は昨年の家族法勉強会でもテーマに取り上げましたが、騒がれているほど多額の年金が貰えるわけではなく、「無いよりはマシ」な程度のケースが多いのでは?という印象です。なかなか複雑なシステムなので簡単には説明できませんが、この春頃に出そうかと考えている「ホミック通信」では少し触れたいなと思っています。

 果たして熟年離婚は増えるのでしょうか?ちなみにテレビ制作会社の依頼には応えていません。

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