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後見人はつらいよ

 人生の知恵を授かったり、こちらが心配してもらって嬉しかったりする、被後見人とのコミュニケーションなのですが、こんなこともあります。

 グループホームで暮らす認知症の女性から、事務所に電話がありました。ご自分の年金などがどうなっているか気になってとのこと。次回訪問時に通帳を持って行きますのでご確認下さい、とお約束して納得していただきました。「お忙しいのにすみませんねぇ」とハキハキと上機嫌で話されます。約束した以上もちろん持って行きますが、恐らくその時にはそんな会話があったことも忘れておられるでしょう。で、いらぬ事を言わなければよいのに、つい続けて「先日お送りしたパジャマはどうですか?」と尋ねてしまいました。前回の訪問時に「冬のパジャマが欲しい」と仰ったので、私なりに吟味してご本人御用達の百貨店から送っていたのです。おしゃれな方で、「とっても気に入ったわ」などのお褒めの言葉を期待していたのですが、「誰から、どうして送られてきたのか判らないので、懸念に思っていた。予告もなくこんなことをするのか」とお叱りを受けてしまいました。予想外の厳しい口調に正直カチンと来たのですが、でもまぁ腹を立てるわけにも行かず、「この前ご依頼があったと思いますが」と説明したけれど、あちらの立腹は収まっていなさそう。未熟者にはなかなか精神修養にもなります・・・・

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