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2006年12月

ピアノマンに感涙

 6日京セラドームへビリージョエルのコンサートへ行きました。特にファンであるという意識はありませんでしたが(でも家には二枚組みのベストアルバムはある)、何となくポスターに触発されたのです。行きの長堀緑地線は小さな車両が膨張するのでは、と心配になるほどの混雑で、みーんなコンサートへ行く人達でした。さすがドームの収容力!と実感。20代らしき人もいましたが、基本40代で仕事を急いで終えて駆けつけた感じに連帯感を覚えました。

 歌もピアノも上手くて、サービス精神も旺盛だったし、期待以上の内容でした。「イノセントマン」がとっても厳かに聴こえて胸を打たれ、「ストレンジャー」はカッコいいの一言に尽き、ラストの「ピアノマン」ではついに頬の涙を拭ってしまいました。でも前の男の人も同じ仕草をしていたんですよ。まぁスタンド席だったのでビリーはマッチ棒にも満たない大きさだったんですけどもね。

 家に帰って久しぶりにCDを聴いてみると、年齢を重ねた今の声のほうがずっと奥行きがあって有難みがあったな、と思いました。ライブの良さもあるでしょうが。岐阜のN同業者は、この世のあらゆる楽曲の中で「素顔のままで」が最も好きだそう。なるほど。見直しましたビリージョエル。

成年後見人の犯罪

 成年後見人がご本人の財産から6000万円を着服したとして、懲役6年を求刑されたそうです。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061204k0000e040066000c.html

 一罰百戒。厳しく処してもらいたいものです。

定款の電子認証

 会社を設立する際には、まず定款を作成する必要があります。よく「会社の目的」=定款として話をされる方がいますが、あくまでも「目的」は定款の一部。他にも、決算期や取締役の人数など様々なことを定める、その会社の基本ルールが定款です。で、設立時の定款は公証人役場で認証を受けなければならないのですが、その定款には4万円の印紙を貼ることが印紙税法で定められています。し・か・し、定款が従来の紙ではなく、電磁記録であれば(現実にはフロッピー)印紙を貼る義務を免れます。そして、フロッピーで認証を受けるためには、定款作成代理人である我々がそのデータの中で電子署名をしなくてはいけません。正直言って電子署名の仕組みは分かったようで分からないものですが、ともかく司法書士は日本司法書士会連合会に申請すれば、電子認証カードを発給され、電磁記録の定款を作成でき、つまるところ依頼人は印紙代4万円を節約できるのです。

 当事務所ではこれまで、わたししか電子認証カードを持っていませんでしたが、この度puっちゃんも取得し、新年早々に会社設立をされるというご依頼に備え万端となりました。

後見人はつらいよ

 人生の知恵を授かったり、こちらが心配してもらって嬉しかったりする、被後見人とのコミュニケーションなのですが、こんなこともあります。

 グループホームで暮らす認知症の女性から、事務所に電話がありました。ご自分の年金などがどうなっているか気になってとのこと。次回訪問時に通帳を持って行きますのでご確認下さい、とお約束して納得していただきました。「お忙しいのにすみませんねぇ」とハキハキと上機嫌で話されます。約束した以上もちろん持って行きますが、恐らくその時にはそんな会話があったことも忘れておられるでしょう。で、いらぬ事を言わなければよいのに、つい続けて「先日お送りしたパジャマはどうですか?」と尋ねてしまいました。前回の訪問時に「冬のパジャマが欲しい」と仰ったので、私なりに吟味してご本人御用達の百貨店から送っていたのです。おしゃれな方で、「とっても気に入ったわ」などのお褒めの言葉を期待していたのですが、「誰から、どうして送られてきたのか判らないので、懸念に思っていた。予告もなくこんなことをするのか」とお叱りを受けてしまいました。予想外の厳しい口調に正直カチンと来たのですが、でもまぁ腹を立てるわけにも行かず、「この前ご依頼があったと思いますが」と説明したけれど、あちらの立腹は収まっていなさそう。未熟者にはなかなか精神修養にもなります・・・・

メロンも破産

夕張市が事実上破産ということです。観光客を呼び込むために、「めろん城」や赤毛のアンの舞台となった地を再現した「カナディアンワールド」などいろいろと箱モノを作ったものの当てが外れてしまった、というところのようです。私は、夕張にこんな観光施設があるなんて、今回の騒動があるまでまったく知りませんでしたし、大半の方も私と同じではないかと思います。そして今日、そういった施設を運営していた第3セクターの破産手続開始決定がなされたと報道されていました。

銀行や自治体も(事実上)破産する時代となった今、大阪府下では、毎年1万人以上の破産者が生まれています。これを多いと感じるか少ないと感じるかはそれぞれだと思いますが、『破産』という言葉がずいぶんと身近な言葉になり、『破産者』となってしまうことの敷居が昨今、低くなってしまったのは事実だと思います。ですがその一方で、借金の問題で人生を棒に振ってしまう方も未だいらっしゃって、そんな方には、思いつめてしまう前に一度、私共に限らず誰かにご相談して欲しいと思います。

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