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2006年11月

過払い請求今昔

 あー、とっても久しぶりになってしまいました。何度かお訪ねいただいて『チッ、また書いてないわ』とがっかりしていただいた方もあるかも・・・・どうか見限らないで下さいねー。

 貸金業規制の問題も一服した感がありますが、最近では「現状返済に困窮しているわけではないけれど、どうやら借入れ残高が減ったり、あわよくばお金が返ってくることもあるらしい」と、我々の事務所のドアを叩く方が増えてきました。一年前には考えられなかったことですから、マスコミ報道の影響力には改めて脱帽します。これまでも、貸金業者からお金が返ってくる(過払い返還)ことはありましたが、あくまでも返済に行き詰まって「破産」や「分割返済」の相談でお越しになった方が、取引期間が大変に長いため、ご本人の予想に反して「過払い返還できた」というケースで、最初から「過払いやってますか?」と相談に来られる方はありませんでした。

 先日も、夕方のニュース番組で貸金問題に詳しいとされるジャーナリストが「過払いは、ササッと書類書けばできるようですから」と語っていたそうなのですが(わたしが見たわけじゃなくテリー同業者情報です)、まぁそこまで簡単とは言えないまでも、4、5年前から比べると格段に返還請求は容易になりました。長い取引があって返済しすぎているであろう、となると、まずこれまでの貸金業者との取引履歴(借りたり返したりした経緯)を開示してもらわなくては、過払い金を算出するための再計算(利息制限法の利息に引き直して計算する)ができません。が、以前はなかなか開示請求に応じてもらえず、結局こちら側がそれなりの資料、例えば契約書やATM機で返済した際の伝票などを保有していないと諦めざるを得ないのが実情でした。しかし多くの弁護士や司法書士が裁判を通して粘り強く開示を求め続け、ついに最高裁で「貸金業者には取引履歴を開示する義務がある」と判断されるに至ったのです。ここへ到達するまでの先人の努力には、本当に頭が下がります。

 昭和の頃から真面目にコツコツと返済を続けて、数社合わせて500万円以上の過払い返還を受けたケースも当事務所にはあります。世間では1000万円を超える話もあるようです。貸金業者が、過払いに備えて引当金を増やしているという新聞記事も納得できます。

利用者の立場としては・・・

カケイボです。めっきり寒くなってまいりました。自宅ではそろそろ炬燵を出す必要があります。

昨年ある銀行二行が合併して大きくなりました。その合併前の両行の支店は元々事務所近隣(歩いて5分以内)にはなく、唯一、一方のカードコーナーが在るのみで、昼休みを避ければ楽に利用できる程度でした。しかし合併以降、そこは高い割合で混雑しています。しかも以前からATMが3台しかなく、駅出てすぐのオフィスビル下という立地条件にしては台数が少ないように感じられます。二行が合併したということはその分確実に利用者が増えているということで、それを考えるとそのカードコーナーは手狭でサービスが充分ではないと思います。実際急いでいる時はイライラの素ですし。そういう場所は多く見受けられますが、改善されている様子は伺えません。全く、何とかして欲しいものです。

離婚時の年金分割

最近、離婚時の年金分割が話題です。年金については私たちは専門外ですが、一般的レベルぐらいは知っておかねばと、先日も勉強会に参加しました。が、分かったような、分からないような、いや、はっきり言って分かりませんでした。あまり詳しいことを書くとぼろが出るので自粛しますが、専業主婦の方が平成20年まで待って離婚しても、当然に半分もらえるわけでなく、按分割合についてはやはり協議等が必要なようです。なんだか言葉だけが一人歩きして、制度の正確な理解がされていないような気がしてなりません。

年金分割の請求を行うにあたっては当事者間で按分割合を定めていることが必要だそうで、その按分割合を定めるための情報提供がこの10月から実施されています。つい先日の新聞でも、情報提供請求者の大半が女性であったという内容の記事を目にしました。自分の身の回りを見渡してもその傾向はなるほどなあ~という気がします。

信じラリナ〜イ

銀杏の実も転がる頃だというに、午後8時半の御堂筋線車内では涼風が天井からそよいでいた。
何を基準にしてるのかなぁ?思わず上着の前をかき寄せました。

中年期の山登り

 中高年の遭難が増えていることに警鐘を鳴らす記事がありました。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061102k0000e040070000c.html

 わたし自身はピークハンティングを目的にはしておらず、絶対の絶対に無理をしない主義です。同行者には物足りなく感じられるかもしれないのですが、大学の頃に登っていたとは言え、先輩や、最上級生になっても男子部員の判断の下に歩いていたのであってさしたる経験とは言えないので、自分の分を知っているつもりです。もしかの時は自己責任とは言っても、結局周囲にとんでもない迷惑を掛けてしまいます。大学1回生の夏合宿で、北アルプスの西岳から東鎌尾根へ向って下り始めたところで足元がふらついて山道で前回りをしてしまい、頭頂部を切りました。先輩たちは大慌てで、パート間のトランシーバー交信で「ヘリ飛ばしますかー?」などと言っているから、泣きながら「一人で下りますー」と訴えたものです。幸い傷は浅く縫う必要もありませんでしたが、わたし一人槍ヶ岳を背に、ベースキャンプから迎えに来てくれた4回生の先輩と下山しました。

 昨年は秋山のつもりで八ヶ岳に行ったら、雪に降られ、当然無理せず迂回しましたが、一日やり過ごすと晴天に恵まれて積雪の上を硫黄岳を登り大満足でした。今年はスケジュールが上手く調整できずに秋山はお預け・・・残念でなりません。

 ところで、一昨日の夕方の報道番組で「悪徳司法書士」がまたもや取り上げられていたそうです。日本司法書士会連合会によれば、全国の提携・悪徳司法書士は10名程度だとか。判ってるんなら何とかしろよ!というのは国民の声であり、名もなき普通の司法書士の声でもあります。

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