毎日新聞の続報
リーガルサポート社員の不適切な報酬受領について、毎日新聞で続報がなされています。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060928k0000m040150000c.html
単純に制度の概要を伝えるだけでなく、このように実態に踏み込んだ報道がされるのも、成年後見制度施行から6年経って社会に浸透したからこそなのでしょう。報道直後はショック状態でしたが、今は肯定的に受け止めています。先日も、ある社会福祉協議会の方から「皆さん地道にやってはるのにねぇ」と慰めていただき、皆が頑張ってきたことを見てくれている人もいると勇気づけられました。
昨日は家族法研究会で「死後懐胎子の認知請求事件」の判例がテーマに取り上げられました。人工生殖の技術は世論の支持を待つことなく突き進んでいる印象です。「子供が欲しい」と思うのは自然の摂理だからと、技術の開発と利用を肯定する向きもあるようですが、技術を借りなければ子供ができないという状況もまた自然の摂理として受け入れるべきではないかというのがわたしの意見です。
この事件は、死んだ夫の凍結精子を使った事例です。その子の福祉を最重視すれば、認知を認めて戸籍の父の欄を埋められるようにするのも一法でしょう。しかし、本人が亡くなっているのに精子だけが独り歩きするなんて!法律の理解というより死生観が表れるテーマでした。皆さんはどう思われますか?